成田山新勝寺

成田山新勝寺のお不動様

成田山新勝寺といえば全国区で有名なお寺さんです。
御本尊の不動明王は、真言宗の開祖として知られる空海・弘法大師がひと彫り毎に三回礼拝するという一刃三礼という方法で敬刻開眼された御尊像で非常にありがたいものです。
千年もの間、この不動明王というご本尊に向かい、世の幸せを祈り護摩を焚き続けている成田山新勝寺は、成田三のお不動様として、近隣の方々、また全国の方々に親しまれ、信仰の対象となってきました。
真言密教の最高仏とされる大日如来の成り変わった姿とされる不動明王は、人の迷いや煩悩を取り除いて、日々、人々を苦しみから救うため、忿怒の表情を浮かべておられます。

奴僕の姿になっておられるのは、奉仕の心を人に伝えるためです。
右手には利剣を、左手には羂索の縄をもってぐっと構えていらっしゃいます。
利剣は悟り智慧を表し、人の心の迷いを断ち切ってくれます。

羂索の縄は人の煩悩を封じ、正しく歩む道へ導いてくれるためのものです。
盤石に座っておられるのは、人々を救うためあらゆる苦難を乗り越えていくという強いお心と決意を表現されています。
背に炎を背負っておられるのは、あらゆる障害を焼き尽くすためです。

七つの誓い

不導明王のお教えを七つの誓いとして実践することが不動尊信仰者のあるべき姿とされます。
第一の誓いは奴僕の行、献身的に人様に奉仕する者となること、第二の誓いは羂索のおさとし、これはお互いい助け合い生きていく事の尊さを学ぶことです。
第三の誓い、盤石の決意は大きく重い石の上にどっしり座ったお不動様の姿を感じ、煩悩に迷わず何事にも屈する事のない強い心を磨く鍛錬をしなさいという意味です。

第四の誓いは燃えさかる火災、一瞬たりとも休まる事のない燃え盛る火焔にいるお不動様を見て、日頃の努力を惜しまず積み重ねていくことの尊さを学びます。
第五の近い、ゆるぎなき御心では、自分の力を存分に発揮するため、何事にあっても冷静で対応できる心を養う事を学びます。

第六の誓いは利剣の智慧、これは怒り、奢り、愚かさなどの心の迷いを断ち切る事で、己に目覚め深い洞察力を持つようにという教えです。
第七の誓いは加持力です。
仏様の尊い慈悲は常に人に注がれ、その仏様の慈悲と信心が通じ合う事で初めて加持力が備わる、発揮すると伝えています。

身代守り

成田山新勝寺のお守りは種類もたくさんあるのですが中でも有名なお守りが身代御守りです。
江戸時代、大工の辰五郎という人が仁王門から下に落ちてしまった、誰もが助かるはずがないと思ったのですが、この時に肌身離さずつけていた成田山新勝寺の身代御守りが2つにわれて、全くの無傷で助かったと伝えられています。

本来死ぬほどの高さから落ちたというのに、この霊験あらたかなお守りを身に着けていたことで、身代わりとなってくれて傷一つなく事なきを得たというのです。
成田山新勝寺にお参りにいったらぜひ買っておきたい御守りです。