金峯山寺

ユネスコ世界文化遺産に登録されている金峯山寺

吉野山から大峯山山上ヶ岳にかけて、古くはこの一帯が金峯山といわれ、古代から続く聖域とされていました。
この聖域で役行者神変大菩薩が修行され、修験道独特の本尊、金剛蔵王大権現を監督され、この姿を山桜に刻み、山上ヶ岳、吉野山に祭祀されたことが金峯山寺の開創といわれています。
明治7年、明治政府より修験道が禁止されたことによって金峯山寺は廃寺となりましたが、明治19年、天台宗末の仏寺として復興を遂げ、昭和23年、蔵王堂を主軸として金峯山寺修験本宗が立宗、総本山として現在に至ります。

山号「国軸山」は宇宙の中心の山という意味を持ちます。
2004年には、ユネスコ世界文化遺産として、紀伊山地の霊場と参詣道である「金峯山寺蔵王堂、仁王門」が登録されました。

修験道とは何か

修験道というのは、自らを修し、自らその験しを得るという修行です。
開祖として尊崇せれる役行者は「修行は難苦をもって第一とす。身の苦によって心乱れざれば証果自ずから至る」と説いています。
これは聖句とされています。

自らの身体で苦難を体験することによって、その精神をより高みに持っていくという方法であり、神仏の籠を会得するというものとはまた違い、誰もがその難苦を体験し高みを得る事の出来る万人向けの修行であるといわれています。
給食の自らの心の高まりを得るためには、自らの身体で体験し、精神を高めていく修行をすることに他ならないという教えです。

吉野の山の魅力と金峯山寺

吉野山といえば、桜の季節になると吉野山に花開いた数えきれないほどの桜の木の映像が、テレビでも流されています。
これほど美しい桜の風景は他に類をみないといってもいい位の荘厳さを感じる桜山です。

そんな吉野山から大峯山山上ヶ岳一帯、金峯山は聖域であり、聖域といわれ長きにわたり信仰の対象だったということがひしひしと伝わってくる神秘を感じます。
金峯山寺には、高さ34mという日本第2位の高さを誇る蔵王堂がありますが、この堂内にはひのき、なし、つつじといた自然の木をそのまま利用した68本という柱が林立しています。
まさしくこれこそ、山岳宗教と伝わる荒々しくも錚々たる景色です。
厳しくもありまたやさしさも感じます。

重要文化財となっている銅鳥居「かねのとりい」、さらに国宝の仁王門は圧倒的な存在感があり、ここに神がいるという事を心にずっしり感じる事が出来る景色です。
吉野の山も美しく本当に自然豊かな景勝地ですが、ここに歴史ある金峯山寺、聖域があり、神様が鎮座しておられるという事を感じると余計に神聖な気持ちになります。
一目千本桜と金峯山寺の荘厳さを体験しに、桜の咲く季節にこの地を訪れてみてもいいでしょう。