出雲大社

全国の神々が一堂に会する場所

出雲大社は、鳥取県出雲市に位置する神社で、大国主大神を祭神としています。
この出雲大社は、神無月に日本全国に存在する八百万の神々が集まり神議を行う場所となっていて、神道において大変重要な神社と言えます。

この大国主大神は、だいこくさまとも呼ばれる神様で、日本の国土を造り開墾するという役割を果たしてきました。
そのため、日本にとっては欠かせない存在で、大きな信仰を集めていますし、人々の心のより所となっています。

出雲の国は、神の国として昔から神社や神聖な場所が多いところです。
その中でも、この出雲大社は歴史が古く、由緒正しい神社です。

時代を通じて人々の信仰を集めていた神社

このように、大変古い歴史を持つ出雲大社ですが、時代を通じて人々の信仰を集め、神聖な場所として崇敬の念を持たれていました。
とりわけ、創設が天皇の勅命によってなされたということからも分かるように、地元の人々の信仰心によって自然と作られたというよりも、国としてこの神社を必要としてことを示しています。

こうした成り立ちは、歴史を通じて日本人の心に影響を与えてきました。
鎌倉時代には神仏習合の流れがあった時には、仏教の中心地としてもこの神社が用いられ、仏僧による読経が行われることもありました。
江戸時代になってもその動きは続き、仏僧が社殿の管理を行っていたという記録も残っています。

こうして、神道、仏教の両面から日本人の信仰心を育て、その中心地となったのです。
その後は、17世紀になって、仏教と神道の教えや祭礼を行う場所を分けようという動きが活発になったため、出雲大社は本来の姿に戻り、仏教色が廃されることになりました。

文化的にも大変価値のある建造物を持つ出雲大社

現在でも見ることのできる本殿は、1744年に建造されたものですが、24メートルもある高く威厳のある建ち姿は見る人々に感銘を与えます。
日本最古の社寺建築の様式を持ち、その建築の方法、用いられている木材など、すべての面において大変価値のある建造物で、国宝に指定されているほどです。

また、出雲大社内にある桜門や玉垣など、たくさんの建造物が重要文化財に指定されていて、文化財の宝庫であると言っても過言でもありません。
また、八足門には左甚五郎によるとされる彫刻が残されているなど、芸術的な価値も非常に希有なものがあります。

さらに、宝物殿などに納められている工芸品は美術品としての価値が高く、秋野鹿蒔絵手箱などは国宝に指定されています。
こうした美術品は一般には公開されていませんが、その価値ゆえに多くの専門家によって研究や保存活動が行われています。
また、海外からの評価も高く、観光も兼ねて多くの人が訪れます。