伊勢神宮

皇室の氏神となっている伊勢神宮

伊勢神宮は、三重県伊勢市にある神社です。
伊勢神宮で奉っている神様は、天照坐皇大御神という太陽を神格化した神と、衣食住の神様である豊受大御神です。

(参考記事)
伊勢神宮ホームページ

伊勢神宮は皇室の氏神となっていて、もともとは一般人の参拝が禁止されていたほどでした。
今では、公に開かれていて誰でも参拝ができますが、昔は皇室のためだけの神社だったのです。

その後、皇室以外の人でも参拝が可能になりましたが、皇室の氏神を奉っているということで、戦国時代や江戸時代には大名や武士たちの崇敬を集め、多くの武士階級の人々が参拝を行っていました。

時代が下ると、その動きは一般庶民にも見られるようになり、全国からたくさんの参詣者がありました。
その様子は、有名な東海道中膝栗毛にも収められています。
庶民の参拝が非常に流行したため、江戸時代の後期には伊勢神宮のことを「お伊勢さん」という愛称が付けられていたほどでした。

伊勢神宮に関するあれこれ

伊勢神宮は日本にある神社の中でも特別な存在であるということもあり、他の神社とは異なる習慣があります。

たとえば、この神社にはお賽銭箱が設置してありません。
というのも、前述の通り、伊勢神宮は皇室の氏神であり、もともといわば皇室専用の神社でした。
そのため、一般の人々が参拝してお賽銭を投げて祈願をするということが想定されていないのです。

皇室の氏神の神社であるということとは裏腹に、歴代の天皇が一度もこの神社を参拝したことがないという事実も興味深いものがあります。
なぜ歴代の天皇が参拝を行ってこなかったのかは明らかになっていませんが、初めて伊勢神宮に参拝を行ったのは、明治天皇で、今までの歴史を変える出来事となりました。

また、神社につきもののおみくじが明治神宮にないというのも興味深い点です。
その理由ははっきりと公表されていませんが、伊勢神宮においては毎日が吉日であるので、運を占う必要がないというのが通説です。

日本全国にある神社の本社として君臨する

伊勢神宮は大変高い地位を持っていて、以前は全国にある神社の頂点とされていました。
その後、考え方が若干改められ全ての神社の本社となっていますが、日本の神社をまとめる存在であることに変わりはありません。
こうしたこともあって、歴代の首相が毎年官公庁の仕事始めの日に伊勢神宮を訪れて参拝をするという習慣があり、その重要性が伺えます。

もちろん、一般の参拝客もたくさんおり、伊勢神宮へのお参りというのは特別な意味を持っています。
また、神社の中には、その建造物も含め、たくさんの文化的に価値の高い工芸品があるため、観光客が多いのも特徴です。
野外ライブを行うなど、その魅力を発信する活動を行っていて、より多くの人にその素晴らしさが認識されつつあります。